『ザ・ヴァージン クイーン』〈第三・四話〉

〈第三話〉覚醒

 

異形の姿を現したそれは、見るものを『恐怖』と『絶望』に身を凍らせる。

 

「ムスカ・ナイト」ー

「我は神より使われし使者」ー

 

声とも無く聞こえたその名は、電気信号のテレパスであったのか。

 

その桁違いの攻撃力とスピードは、8機のヤシガニ部隊をも凌駕し次々と倒されて行く仲間を“イザベラ”と“ジョゼフィーン”は、ただ見ているだけであった。

 

ムスカ・ナイトの攻撃が、2人に向かう。

 

 

突如ー

大きな機体が攻撃を阻んだ。

 

「あなたはッ!?」

 

“イザベラ”と“ジョゼフィーン”を助ける大きな機体が言うー

 

「私たちは“ザ・ヘブン”のテレパスで超絶合体した、ジガバチの“マルガリータ”とヤシガニの“エイミー”」

 

「あなた達は、そこで黙ってみてなさいッ!」

「この“スズメバチアーマー”があいつを倒してみせるッ!」

 

“イザベラ”はほんの少し、イラッとした。

 

だが“イザベラ”は納得していた。

それは、武装甲虫にある“パーツ配列の再構築”の秘密に関係しているのだと。

 

 

「いくよ“エイミー”ッ!」

「やっちゃえッ!“メグ”ッ!!」

 コードネーム“エイミー”は、“マルガリータ”をニックネームで呼ぶ。

攻撃力はやや低いが、スピード力で上回り攻勢に転じる“スズメバチアーマー”であったがー

 

 

〈第四話〉攻撃

 

「必殺“ウラノメトリア”ー」

 

途端ー

 

魔導力エネルギーが切れ、機動力を失った“スズメバチアーマー”。

 

「いったい何が? 何かの能力?」

「能力が分からないと対策ができない」

 

動揺する“マルガリータ”と“エイミー”に対し、“イザベラ”は言う。

 

「“ウラノス”は『天空』、“メートル”は『測定』」

「“天地全てを推し量る力”ー」

「つまりあいつは、全ての『測量』を自在に操れる力ということ?」

 

「しかも、あの金色のアーキタイプ」

「あれがいる以上、つねに魔導力エネルギーが供給される」

 

 

「ヤッバ~ッ!」

魔導生命体の記憶領域も、一定期間で初期化されることが多い。

“エイミー”は2ヶ月ほど前に新しい記憶に書き換えられた若い機体だ。

 

 

 

突然ー

空間を裂く様な甲高い音と共に、地響きが鳴り響くー

 

コロニー内の空気の流れが一転し、まばゆい光が発生する方向へ

集まっていくー

 

「今度は何~ッ!?」

 

 


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